4年近く前、その頃は電動自転車で配達をしていました。
まだ、どっち方面が配達先か、ピックするまで、わからない時代でした。
深夜0時を過ぎて、そろそろ配達を終わりにしようと思っていたところ、長距離ですが、単価が良かったので、一か八か受けました。
商品をピックアップし、配達先を見たところ、まさかの足立区でした。帰り道と真逆の方向です。
「うわ〜めんどくせぇ」
と思いながら、仕方なく配達先へ向かいました。
区営の団地のアパートへの配達でした。
10階以上あって、少し古い建物。
記憶だと、7階へのお届けだったと思います。
1階の共同の玄関は、開いていたので、普通に入りました。
少し古い、照明も暗いエレベーターに乗り込み、7階のボタンを押しました。
「ガタッ」
と音がして、2階で止まりました。
ん!?と思いましたが、気にせず、閉じるボタンを押します。
すると、また先ほどの音がして、3階で止まりました。
結局7階まで、各階にそれぞれ止まってしまいました。
7階の廊下にでると、廊下がなぜか真っ暗でした。
雰囲気的にも人の気配がありませんでした。
それまで意識しなかったのですが、急に怖くなってきました。
真っ暗な廊下を、スマホのライトで照らし、部屋を探しました。
何とか部屋が見つかり、置き配だったので、急いで置いて写真を撮り、送信して、配達を終わらせました。
配達先の部屋は、なぜか、電気がついていなかったのですが、考えると怖くなってしまうので、何も考えないようにしました。
急いでエレベーターへ戻り、1階のボタンを押しました。
また、各階に止まってしまい、その度に閉じるボタンを押します。
行きのエレベーターでは、気づかなかったのですが、各階の廊下、すべての廊下が真っ暗でした。
1階につくまで、生きた心地がしなくて、鳥肌が立ったのを覚えています。
何とか1階につき、逃げるように帰りました。
後からネットで調べてみると、公営のアパートは、防犯のため、深夜になると各階にとまる仕様になっていて、廊下も、節電のため電気を消してしまうことがあるとのこと。
防犯のため、各階にとまる!?
住人の人は怖くないのかな?と一瞬思いましたが、ほとんどの人は、その時間、寝てしまうのかも知れません。
それ以降、深夜に公営のアパートには配達に行かなくなりました。
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