会社員は2度とやりたくないと思っているするめです。
今回は工場で働いていた時の話です。
20代前半くらいに、医療器具を作る中小メーカーの製造部門で働いていました。
製造部門はわたしを含めて10人くらい。
わたしの次に若い人は40代の主任でした。
残りの人は全員50代以上。
高齢の部門でしたが、逆にいえば、高齢でも働ける職場でした。
よく求人とかで若い人が活躍中とか、平均年齢が若いことを売りにしている会社がありますが、逆にいえば、高齢になると難しくなってくる職場だということです。
わたしはその職場で、注射器の針を加工する仕事を行なっていました。
仕事自体はそこまで難しいものではなく、残業もなかったので、体力的には余裕な仕事です。
しかし針を研ぐ工程で、古い機械を使わなくてはいけなくて、その機械を使える人が部署で1人しかいませんでした。
その人から教わらなくてはいけないのですが、還暦を超えているおじさんの先輩で、無茶苦茶早口で、方言もあり、なにを言っているのかわからなくて、何回も聞き返すことに。
その度に怒られて、その怒ってるのも聞き取れず、ストレスがだんだん溜まっていきました。
かといって機械の説明書などはなく、口伝えでしか覚える手段がなくて、我慢しながらなんとか、そのおじさんから説明を聞く毎日が続きました。
5日目くらいで、流石にもうなにを言っているのか聞き取れないのに、聞き返したら理不尽に怒ることにムカつきすぎて、我慢の限界が。。。。
前日の夜に、「もう会社をクビになってもいいから、ブチギレよう」と思いました。
年齢的には息子くらい離れていましたが、その時は20代前半で、理不尽にストレスが溜まっていくことに我慢がなりませんでした。
次の日に、また機械で教えてもらっているときに、なにを言っているかわからなくて、聞き返して、そのおじさんの先輩に理不尽に怒られた時、

お前なに言ってんのか全然わかんねぇーんだよボケ!
と怒鳴ってしまいました。
もう、辞めてもいいという覚悟を決めていました。
そのおじさんは黙ってしまい、どこかに行ってしまいました。
ちょうど休憩だったので、休憩後、また機械のところに行くとおじさんの先輩がいて、手のひらを返すように丁寧になりました。
わたしはなんか申し訳なくなり、怒鳴ってしまったことを謝りました。
その後なんとか機械の操作を覚えて、そのおじさんとも仲良くなり、数年間その会社を勤めました。
上京するために会社を辞めましたが、給料は安かったけど、割とホワイトな会社でした。
今考えると、もっと伝え方があったのかと思いますが、その時はキレるしか思いつきませんでした。
そのおじいさんも、若造だったわたしに最後まで機械の操作を教えてくれ、感謝しています。
もうおそらく80歳近いと思いますが、元気なのかなぁ。。。
会社員向いてないなぁと思った出来事でした。
コメント