思いがけず読んだ本が人生を変えるきっかけになることがあります。
私は間違いなく禁煙セラピーという本で人生が変わりました。

私は中学2年生の頃から、タバコを吸っていました。
別にヤンキーだったわけでもなく、私の田舎では、中学生から吸うのは普通のことでした。
初めの1本目は煙を肺に入れた瞬間にむせてしまって、頭もくらくらになり、『こんなもん2度と吸わない』と思っていたのですが、いつの間にか、喫煙が習慣になってしまっていました。
3日に1箱ペースで、19歳まで吸っていて、やめる気は全然ありませんでした。
しかし、ある朝仕事に行く前に、めざましテレビの本を紹介するコーナーで、禁煙セラピーを紹介していました。
確か、品川庄司の品川さんが、この本でタバコを辞めた話をしていたのです。
タバコをやめる気がなかった私は、流し見していたのですが、なぜか心に引っかかりました。
その日の仕事帰りに、図書館で禁煙セラピーを借りて、1日で読みました。
その本の冒頭には、この本を読み終えるまで、絶対にタバコはやめないでくださいと書かれていました。
そして、タバコがいかに悪い、依存性のあるものなのかをとうとうと書いてあり、読んでる途中でやめたくなってしまいました。
最後の方のページには、最後の1本を吸ってください、そして、その煙が体中を巡って不快な気持ちになるのを忘れないでください的なことが書かれてありました。
本を読み終わる頃には、タバコをやめたくなっていた私は、やっとやめられると思い、最後の1本を吸ったのを覚えています。
まったくやめる気がなかったのに、たまたま読んだ本で、やめることになってしまいました。
その本を読まなければ、確実にタバコをやめていません。
あの時たまたま本を、借りに行って本当によかったです。
相当のお金が浮きました。
息も歯もヤニで汚くなっていたでしょう。
タバコをやめたい人には絶対に読んでほしい1冊です。

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